AIで記事構成・コンテンツブリーフを作る — 見出し案とアウトラインの設計
キーワードと検索意図から見出し案を出させ、上位記事と突き合わせてコンテンツブリーフに仕上げる手順を解説します。
キーワードは決まったのに、いざ書き始めようとすると見出しの並びで手が止まる——特に検索意図の異なる複数の候補が頭に浮かぶと、どの構成が良いか判断に時間がかかります。ゼロから骨子を組み立てるより先に、ChatGPTやClaude、Geminiに見出し案とアウトラインの叩き台を出させて、そこから取捨選択するほうが早く着地します。ただしAIが出す見出し案は、既存の上位表示記事の構成をなぞりがちで、独自の切り口や一次情報までは埋めてくれません。
コンテンツブリーフは「キーワードと検索意図を1行で定義する→AIに見出し案を複数パターン出させる→上位表示記事の構成と突き合わせる→ブリーフとして体裁を整える」の4段階で作ると、書き手が変わっても品質がぶれにくくなります。AIは構成案のたたき台作りには強いものの、一次情報や自社ならではの視点まではブリーフに書き込んでおかないと記事に反映されません。
前提 — コンテンツブリーフに何を書き、AIに何を任せるか
コンテンツブリーフとは、記事を書く前に対象キーワード・検索意図・見出し構成・文字数の目安・盛り込むべき固有情報をまとめた設計図です。AIに任せてよいのは、キーワードと意図から見出し案の骨格を複数パターン出させる作業と、既存の上位表示記事と比較して抜けている論点を洗い出す作業です。
Googleは検索順位付けの仕組みについて、人を第一に考えて作られた、役に立つ独自性のあるコンテンツを評価する方針を公表しています※1。ChatGPTには「custom instructions」という設定があり、希望する出力形式やブリーフのフォーマットをあらかじめ登録しておくと、作成のたびに同じ条件を書き直さずに済みます※2。この方針に沿う限り、AIが作る見出し案そのものは合格でも、そこに盛り込む一次情報・実体験・自社データはブリーフを作る人間が指定しておく必要があります。
手順 — キーワードから見出し案とアウトラインを作る4ステップ
①対象キーワードと検索意図を1行で書く
「SEO キーワードリサーチ ツール」というキーワードなら、検索意図は情報収集なのか、ツール比較なのか、購入検討なのかを1行で言語化してからAIに渡します。この1行が曖昧だと、AIは意図の異なる見出しを混ぜて出してきます。
②AIに見出し案を複数パターン出させる
1案だけを求めるのではなく、意図別に複数パターンを出させて比較します。プロンプトの条件を具体的に書くほど出力が安定するという原則はAnthropicも説明しています※3。
以下のキーワードと検索意図をもとに、記事の見出し構成案を2パターン作ってください。
キーワード:SEO キーワードリサーチ ツール
検索意図:複数のツールを比較検討している段階
出力形式:
パターンA:ツール比較を中心にした構成(H2見出しを5〜6個)
パターンB:リサーチの手順を中心にした構成(H2見出しを4〜5個)
各H2には、そこで扱う内容を1行で添えてください。
③上位表示記事の構成と突き合わせる
AIが出した見出し案を、実際にそのキーワードで上位表示されている記事の見出し構成と読み比べます。同じ論点を扱っている見出しは重複を避けて統合し、上位記事のどれにもない論点があれば、自社の強みとしてブリーフに書き加えます。
④ブリーフとして体裁を整える
見出し案が固まったら、書き手が迷わず執筆できる形式に整えます。
次の見出し構成をもとに、コンテンツブリーフの形式に整えてください。
出力項目:
・対象読者
・検索意図
・見出し構成(H2/H3)
・各見出しで書くべき内容の要約(1〜2行)
・盛り込むべき固有情報(自社データ・実例など、空欄でよい)
・文字数目安
(ここに見出し構成案を貼り付け)
つまずきやすい点 — 見出しは整うが、一次情報・独自性はAIが補えない
この方法の弱点は、見出しの体裁が整うことと、記事の中身に独自性があることが別の話だという点です。もっとも、見出し構成の叩き台があるだけでも、ゼロから書き始めるより執筆時間は大きく短縮されます。とはいえ、AIが提案する見出しは学習データに含まれる既存記事の構成に寄りやすく、そのまま執筆すると競合と似た切り口の記事が量産される結果になりがちです。ブリーフの「盛り込むべき固有情報」欄を空欄のまま提出せず、実際のデータや事例を書き手が埋める工程を必須にしておく必要があります。
次の一歩
見出しとアウトラインが固まったら、次は本文をキーワードと検索意図に沿って書き上げる番です。本文の最適化についてはAIで記事を検索意図に沿って最適化する記事を参照してください。プロンプトの組み立て方をさらに体系的に学びたい場合はマーケター向けプロンプト設計の記事が参考になります。
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